3. それ、舌足らずじゃなくて「舌余り」です

🐣練習編

修行の初めのころ、私は何しろ滑舌が悪く、5年もナレーション塾に通ったのに、滑舌だけはほとんど改善しませんでした。

発声・即興・演技・ナレーションの読解まで教えてくれる素晴らしい塾で、今考えても天国のような教育環境だったと思うのですが、如何せん、私の滑舌の悪さは相当な重症だったようです💦


🌟あることに気付いて、「言えん帳」が言えるように?!

東日本大震災をきっかけに(話が古くて済みません💦)塾を辞めて約2年。
その間も、私は独学で練習を続けていました。

凝りもせずに使っていたのが「言えん帳」📒
1.でご紹介した、発音しづらいフレーズを集めた自作のリストです。

それが、あることに気付いてからスラスラと言えるようになってきたんです🎉


💬「言えん帳」の一部をご紹介

次のフレーズ、あなたはクリアに言えますか?

① まずは1日だけ
 (“いちにち”が“いてぃにてぃ”になっていませんか?)

② 突如出現した正体不明の敵によって、1つのコロニーが崩壊したのだ
 (“しゅつげん”が“すつげん”になっていませんか?)

③ なぜ命を張って戦いを仕掛けぬのだ
 (最後の“ぬのだ”が言いにくい!)

④ 例えば牛丼屋の割引券、ジュースの空き缶、結婚相談所の申込ハガキなどだ
 (最後の“などだ”が難しい!)

⑤ ロバート・ラングドンは、不安を募らせつつ電話を切った
 (“つのらせつつ”が難関!)

やはりシャシュショやナ行が鬼門です。タ行、マ行も音が粘りがちですよね。

これらがどうして言えないのか。なぜ舌足らずな感じになってしまうのか。なぜ楽々と言える人と、言えない人がいるのか。😓


💡気づき:「舌足らず」じゃなく「舌余り」かも?

ある時ふと思ったのです。
「これ、舌が足りないんじゃなくて、逆に舌が余ってるんじゃないか?」と。

たとえば①の「一日(いちにち)」を発声するとき、
👉 舌を少し引っ込めた状態の方が、明らかにクリア!

逆に、
👉 舌をわざと前に出した状態だと、「いてぃにてぃ」と聞こえます。

これじゃないかと思うのです。「舌足らず」という言葉が誤解を生んでいるのではと。舌足らずな発声の人たちは、実は舌が余っているのではないでしょうか。または、一生懸命クリアに言おうとするあまり、口に力が入り、舌が前に出てきているのではと。


👅舌のポジションを見直そう!

  • 舌が前に出ていると、かえって滑舌が悪くなります
  • 一生懸命発音しようとして口に力が入り、舌が前に出ているのかも…

✅解決法:舌を「引っ込め気味」にしゃべる。ただし…

  • 力が入り、口の奥が狭まってしまっては音の響きが悪くなる
  • 正しい位置を保ちつつ、リラックスするというのが難しいところ

🎙ナレーターさんからの金言💎

この気づきを当時某SNSにアップしたところ、ナレーターの〇おりさん(済みません実名出して良いのかわからないので…💦)から、こんな素晴らしいコメントをいただきました。

「良いところに気づきましたね!舌はしゃべる時に歯に付く事は実はありません。キレイな音は歯に舌は付いていないのです。さて、それをどうやるか。

上を向いてしゃべってみてください。

舌は歯には付きませんよね!これで舌の位置を覚えるのです。もう生まれた時からお付き合いしている舌の位置ですからなかなか覚えて癖付けるのは難しいと思いますが、少しずつお稽古すれば滑舌が変わってきますよ。」

すばらしい!深く感動、感謝しております🙇‍♀️

🧠舌の正しい位置を覚えるコツ:

  • 発声前にフッと上を向いてみてください
  • そのとき、舌が喉の奥にスッと下がれば、普段の舌の位置が前すぎる証拠!
  • 舌が下がったその位置を覚えて、キープしたまま発声してみましょう

😢滑舌の悪さは“誠実さ”の印象にも影響する

練習しても練習しても滑舌が良くならないのはとても悲しいことです。でもやはり、滑舌が悪い語りは誠実そうに聞こえないものです。

音一つ一つに誠実に向き合っていないように聞こえるので、人に対してもきちんと向き合っていないような印象を与えてしまう。とても損です。

舌足らずな喋りでお困りの方、試してみて下さい。何かが変わるかもしれません。✨


💪さあ、それではご一緒に!👇

⑥ 根岸は5組目に走る。4組目までのタイムは49秒台だ。

⑦ 守護神 田中がメジャー7年目のシーズンに挑みます。

🎧 イメージは シャア(CV:池田秀一さん) の声で!

👇4.のリップノイズ対策

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